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松本 吉弘; 境 誠司; 楢本 洋*; 平尾 法恵*; 馬場 祐治; 島田 敏宏*; 菅井 勇; 高梨 弘毅; 前田 佳均
Materials Research Society Symposium Proceedings, Vol.1081 (Internet), 6 Pages, 2008/03
近年、C-Co化合物中にCoナノ粒子が分散したC/Co混合材料において、非常に大きな磁気抵抗効果(MR=80%)が発現することを確認した。このような巨大な磁気抵抗効果の発現は、Coナノ粒子間のトンネル伝導のみでは十分に説明することができず、C-Co化合物やその界面が物性発現に大きく関与しているのではないかと推測される。以上の点から、本研究ではC/Co混合分子の電子状態を得ることを目的とした。結果として、純粋なCとは異なる吸収スペクトルがCCo混合分子において得られた。特に、(LUMO)C1s励起では顕著な強度の減衰が観測された。また、光電子スペクトルからはC1sピークがわずかに低結合エネルギー側にシフトしていることも観測された。これらの結果は、Coの3d電子がCの軌道へ遷移することで、C-Co化合物に新たな電子状態が形成されたことを意味する。実際に、フェルミ準位近傍に混成軌道形成に対応する状態が観測されていることも、前述の結果と矛盾しない。
山本 喜久*; 富樫 秀晃*; 加藤 篤*; 末光 眞希*; 成田 克*; 寺岡 有殿; 吉越 章隆
Materials Research Society Symposium Proceedings, Vol.1074, p.36 - 40, 2008/00
本研究ではSi(110)表面の極薄酸化膜の結合構造をリアルタイム放射光光電子分光法で調べた。実験はSPring-8のBL23SUの表面化学実験ステーションで行われた。酸化温度は813Kで、酸素圧力は1.110Paとした。結果として、第一層と第二層Si原子にかかわるSi2p光電子ピークの内殻準位シフトが、O1sピークの急激な初期増加に対応して急激に減少した。このことはSi(110)-162再構成表面と酸素分子との大きな反応性を示唆している。
香西 直文; 鈴木 義規; 南川 卓也; 坂本 文徳; 大貫 敏彦; Francis, A. J.
no journal, ,
タンパク質へのウランの吸着機構を解明するために、本研究では、官能基を修飾させたシリカ粒子へのウラン(VI)の吸着挙動を検討した。これは、タンパク質の主たる吸着サイトが官能基であると考えられているためである。実験した各試料に対して、ウラニルイオンの吸着端が異なるpH範囲で観察された。リン酸基に対してはpH2.5以下、アミノ基ではpH2.5から3.5の範囲であった。これらのpH範囲より高いpHでは、ほぼすべてのウラニルイオンが吸着した。タンパク質中にはアミノ基は豊富に含まれるので、アミノ基はタンパク質の重要なウラン吸着サイトとなる可能性が示唆される。アミノ基修飾試料におけるpH3.5以下における吸着の低下は、水溶液中のヒドロニウムイオンの増加、すなわちアミノ基のプロトン化が進行することによるものと考えられる。